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LOGzeudon

名古屋で働いているWebデザイナーのブログです

UI Crunch UNDER25に参加して感じたこと(DeNA南場さんの講演編)

イベント・勉強会レポート

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9/26(土)に、渋谷ヒカリエにて開催された「UI Crunch UNDER25」というイベントに参加してきました。
自分にとって学ぶボリュームが多く充実したイベントでした。
消化するのに時間がかかっているので、ちょっとづつ記事にしながら振り返ります。

イベント概要

UI Crunch」という、DeNAさんとGoodpatchさんが合同で立ち上げたUIデザイン追求のためのコミュニティ主催のイベント。タイトルの通り、25歳以下対象でした。
90人枠に対して300人を超える応募がある中、ありがたいことに当選しました。

応募ページで「 ※エントリー時にポートフォリオのURLを記載していただけると、優先枠として当選の確率があがります!」と書いてあり、自分も作っておいてよかったなあと心から思いました。

記事の前置き

イベントは3部構成でした。

  • 第一部 基調講演 「なぜ今デザインなのか」
  • 第二部 デザイントークセッション
  • 第三部 交流会

当記事では「第一部」を聞いて自分が学んだこと、感じたことに絞って書いています。
また、ここではあえて講演の詳細な内容は記載しておりません。

第一部はDeNA南場さんの講演でした。南場さんは、ビッターズオークション(現DeNAショッピング)やモバゲーで有名になったDeNAの創業者です。講演の質疑応答にて、「なぜ今回この場に登壇しようと思ったのか」という問いに、UXは今の時代必須だと考えているから、という趣旨のことをおっしゃっていました。

比較的最近のインタビュー記事はこちら。講演中にもご自身の失敗談や経験を語られていて、この記事にも共通するところが多くありました。

blogos.com

講演を聞いて学んだこと

講演概要

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DeNA南場さんのお話を聞くのは初めてだったのですが、自分にとって大変刺激的な内容でした。
ざっくりこのような流れ。

  1. DeNAはどんな会社なのか
  2. サービスのつくり方の変化
    • Permission型からPermissionless型へ
    • StrategyDrivenからUI/UXdrivenへ
    • セグメント最適化から個別最適化へ
  3. ユーザーに喜んでもらうことをひたすら考えよう!
  4. 質疑応答

学び1.とにかくユーザーに喜んでもらうことを追求しよう

特に興味を惹かれたのは「2.サービスのつくり方の変化」で、ざっくり言い換えるとこんな感じでした。

  • サービスのリリース前の経営会議をなくした
  • ターゲットコンセプト決定やビジネスモデルの構築よりも、設計・実装やリリース後の運用を大事にする
  • 世代や性別でセグメントするのではなく、一人ひとりの熱いファンの分析を重視する

こうしたお話の中で終始一貫していたのは、ユーザーの喜びをとことん追求する姿勢でした。

自分はECサイトの制作に多く携わっていますが、ユーザー体験ありきでサイトを展開した経験がありません。過去に関わった案件ではこんなケースがありました。

  • 「月商0000万の売上を達成する」という目標ありき。商材を集めようにも仕入れ業者がなかなか見つからず、契約しても現場のスタッフが協力的にならなかった
  • コンセプトは良くWebサイトも構築したものの、クライアントに予算がなくなり必要な商材を集められなかった
  • クライアントの予算や納期を優先しユーザー目線に立ちきらないままサイト構築を進めて、結局クライアントと揉めた

ECサイト構築では、プロジェクト達成に向けて本気で取り組めるクライアントと組むことが必要になります。そんなわけで、今回のお話のような順序で取り組むのは個人で動いてどうのこうのできる話ではないように感じています。

それでも、デザイナー個人として商材を購入して手にするユーザーの喜びや、自分たちの作った商材がお客さんの手に渡ったときのクライアントの喜びを追求することはできます。
ユーザーが購入に至るまでどのような体験をするのか、丁寧に考えて構築していくことが大切だと思いました。

もう一つ。

南場さんのお話を聞くと、デザイナーとして、クリエイターとしてそれを追求することが当たり前のように感じさせられます。
でも、自分を振り返るとそこまでの追求ができているわけではなかった、と思い至りました。

できなかった要因の一つは、労働環境です。
転職前は、新しい案件のデザイン制作やECサイトの更新業務、後輩やアルバイトへの指示や指導、提案資料の作成と様々な業務に追われる日々で、正直ユーザーの喜びをとことん追求できてはいませんでした。
全てにおいて重視していたのは、「売上をあげること」、つまりビジネスモデルの構築です。クライアントに喜んでもらうことが最初のハードルになっていました。お話の中でいうところの、まさに古いサービスの作り方です。

もし転職する前に同じお話を聞いていたとして、「そんなことできるわけない」とネガティブにとらえていたと思います。スキルはもとより、メンタル的にネガティブに追いやられていたからです。
ですが、転職して心の余裕ができ、ポジティブに、刺激的に受け取ることができています。

学び2.「喜び」を追求するとチームが団結する

DeNAの最初のサービス、「ビッターズオークション」のエピソードが印象的です。
何によって自分が喜びを感じるのか。その答えも、立場も違うメンバーたちが、一つの感動を分かち合う写真が目に焼きつきました。

自分の今の職場にも、志を持つ先輩たちがいます。きっとこれからもいいWebサイトを作っていけるのではないかと、自信につながりました。

学び3.個人でも積極的に発信・活動しよう

質疑応答の中で、採用に関する話題になったとき。
優秀な人材、欲しいと思った人材は、エージェントを通じてというよりかは自分たちから口説いていく、と仰られていました。
第二部のわりえもんさんの話にも通じるところがあります。

個人での発信について、DeNAさんの採用ページにも共感できるメッセージが掲げられています。

dena.com

社外に向けて発信できる人の集団は、間違いなく強い。そして、自分もそんなクリエイターの一人になりたいと思いました。

やりたくなったこと

「学び1」の続きとなりますが、自分は、環境の変化でクリエイティブへの意欲も大きく変わりました。
同様に、本来はクリエイティブへの意欲やスキルも高いのに、いわゆるブラックな環境で潰れてしまっているクリエイターがたくさんいるのではないかと思います。

そのような境遇の人は、自分が本当にブラックな環境にいるのかどうか認識できていないことがあります。
小規模な会社であれば、雇用側が正しい情報を把握できていないことさえあります。

となると、苦しい環境で働いている人がそうした環境を抜け出すには、まずは今の環境が法律違反なんだということを知ること。自分たちが悪いわけではないと知ることが大事です。
調べれば手順を示したWebサイトはいくつも出てきます。でも、安心できるWebサービスはみたことがありません。実際に辞められるのか不安が募るし、身近でも会社側が社員を訴えた場合まであり精神的な恐怖は拭えません。

少しでもそうした心理状況から抜け出せる、手軽にアクセスできるサービスがあっても良いのではと思います。
自分の環境が法律違反だと分かった上で、それでも自分のやりたいことに取り組んでいる人は、それでOK。そうではない苦しいクリエイターもたくさんいるはずです。働く側に、少しでも選択肢が増えること、そして心からクリエイティブを追求できるひとが増えることを望んでいて、そういうサービスが作れたら良いなあ、と意欲が湧きました。

まとめ

以上、「第一部 基調講演『なぜ今デザインなのか』(南場智子(DeNA取締役会長)氏 講演)」での感想のまとめでした。

「第二部 デザイントークセッション」では、自分と同年代(25〜26歳)で活躍しているデザイナーの皆様、また35歳前後のベテランの皆様のお話を聞きました。
その感想はこちら。

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